芝川ビル「建物語」

「カウント伯爵」の間

今回は現在空室の芝川ビル201号室のご紹介です。
こちらのお部屋、実は私も入ってみるのは初めてだったのですが、かねてより芝川ビル担当のH先輩から、「壁にたくさん番号がついている。」と聞いて、「・・・?」と思っていました。
しかしこの度、お部屋に入ってみて納得。
本当に壁中に番号がついていたのです~!(これ以外の表現方法が思い浮かびません・・・。)
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少しわかりづらいですが、ぽつぽつと白い壁に何かが貼りついているのがおわかりいただけるでしょうか。
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ズームで見るとこんな感じ。なかなかオシャレな字体です。
配管の間にも・・・。
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壁の番号はとびとびの数字で、ざっと見たところ、最小値は「08」、最大値は「60」のようです。
「壁に番号がついている」のがこういう状況であることはわかったものの、
一体、どうしてこんなことになっているのかは見当もつきません。
こちらは竣工時の写真。(P21_011)
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図面に「寝室」となっている通り、2台のベッドが据えられています。
写真からは番号がついているかどうかは残念ながら確認できませんが、
もしかして、眠れない時に壁の番号を見ながら数を数えていたとか・・・。
そしてこちらは現在の様子。
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幅木や廻縁、壁のラインは、もともとは壁面と同じ白色だったようですが、
家具を置かないこの状態では、茶色の方が空間をより引き締める感じがします。
そして奥には素敵な暖炉も!
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しかしこの暖炉、中央にコンセントがあることから、暖炉内の赤紫色のタイルは後に張られたものではないかと思われます。釉薬の微妙な色合いがとても美しいですね。
さて、初公開の201号室は如何でしたでしょうか。
シンプルながら重厚な空間と謎の壁の数字・・・・・・
これらを合わせてはたと思い浮かんだのは、伯爵という高貴な身分で数を数えるのが大好きなあの方!
という訳で、201号室、サブネームは「カウント伯爵の間」に決定です。



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