芝川ビル「建物語」

HOPEゾーン事業01
石の模型がやってきた!

HOPEゾーン事業による修復工事が実施されている芝川ビル。
いよいよ、正面入口には足場が組まれましたね。

その足場が組まれるに先立って、まだ残暑厳しいとある日に、
今回修復を行う石の装飾の1/2サイズの模型が芝川ビルにやって参りました!!
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今回のような石の装飾の復元工事では、2次元の図面だけではわかりづらいことから、
実際より小さなスケールで「模型」を制作して、確認作業を行うのだそうです。

模型で使われた石は、芝川ビルで実際に使われている「竜山石」とは異なり、「ライムストーン」というポルトガルなどで採れる石灰石です。竜山石同様、柔らかい石なので彫刻を施しやすいのだとか。

全体的に「チョコレートっぽい」芝川ビルに対し、この石は色合いから「ラムネ菓子」といったところでしょうか。
でも、そんなかわいらしい外見とは裏腹に、その重さはなんと約100kg!!
持ち上げてみようと試みましたがびくともしません。さすが石です!!

この石の装飾については、実際に施工されたものと異なる図面しか残っていないため、1枚だけ存在する建物竣工時の写真を照らし合わせながら、模型の正確さを確認します。

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全員、真剣そのもの!!じっと石に見入ります。
2次元の写真から3次元の石の様子を確認するには想像力が必要で、思ったよりもずっと大変。現場の議論も白熱します。

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修正は赤色のチョークで書き加えていきます。

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むー、こんなところまで丁寧に修正して下さっているのは、いつも芝川ビルの難工事を色々な工夫を凝らして乗り越えて下さる「和建築」の川口社長です。


ところで、交差点に面する芝川ビルの玄関部分はアール状になっており、その部分の装飾表面も、一見平面に見えますが、建物のアールに沿うよう微かに曲面になっているんですよ。

なんて芸の細かい!さすが「大大阪」時代の建築物!!

その曲面を反映するため、最後にアール状の玄関部分を実測します。
その時の写真がこちら。
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みなさんポーズが決まっていて、なんだか芸術的な光景です。
まるで何かのパフォーマンスみたい。

それにしても、暑さ厳しい屋外での作業は本当に大変です。
たくさん汗をかきながら一生懸命作業して下さった皆様、本当にありがとうございました。


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