芝川ビル「建物語」

成長する?!ドライエリア

先日、芝蘭社家政学園の入学案内パンフレットを眺めていた時のこと。

そこに掲載されている芝川ビルの外観写真を見た当社社員の一言。
「これはいつの写真?ドライエリアがないね。」

ドライエリアとは、地下室の外壁に沿って掘られる外堀のこと。この空間に窓を設置すると外気、外光の採取が可能になり、地下であるという閉塞感がずいぶんと緩和されます。

慌てて写真を確認してみたところ、確かに、伏見町通側(写真左手○印)には設置されているドライエリアが、心斎橋通側(写真右手○印)には見当たりません。
044-1.bmp

そこで、芝川ビルの歴代外観写真をつき合わせて検証してみると・・・

▼左:芝蘭社家政学園パンフレット(F04_001_005)より
 右:雑誌「建築と社会」(1928年1月)記事より
044-2.bmp 044-3.jpg
▼左:芝川ビル竣工後間もなく撮影されたと思われるもの(P22_003)
 右:現在の様子(2008年撮影)
044-4.jpg 044-5.JPG

上段と下段で、"ドライエリアなし組" "ドライエリアあり組"に見事に分かれてしまいました。
更に、雑誌「建築と社会」には、こんな写真も掲載されています。
044-6.jpg
確かに、ドライエリアがありません。
いえ、ドライエリアはあるのですが、このような↓感じで地上面が変更されていたのですね。
044-7.bmp

地下から地上へにょきにょきと姿を現したドライエリア。
変更の理由はわかりませんが、確かに、存在感は強まったかも。



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