芝川ビル「建物語」

博物館明治村「芝川又右衛門邸公開特別企画展」開催

018-1.jpg
2005年より、博物館 明治村(愛知県犬山市)開村40周年の記念事業として、復原作業が行われていた「芝川又右衛門邸」が、このほど遂に完成し、この9月22日より公開されます。

「芝川又右衛門邸」は、芝川ビルを建てた芝川又四郎の父・2代目 又右衛門が、建築家・武田五一に設計を依頼し、明治44年、西宮・甲東園の地に落成しました。洋風を基調にしながら、和風の意匠も取り入れた先駆的な郊外住宅で、芝川又四郎は、父が建てたこの建物(当初は別荘として建てられた)について、以下のように述べています。

「武田先生は偉い方で、日本個有(ママ)の建物がいつの世でも飽きがこない、しいて洋館と言われるのなら、いすと床だけ洋式にするということで、でき上がったのを見ると、壁は聚楽壁だし、天井は茶室のようで、ただ畳がリノリームになっただけで、まるで洋館らしいところはなく、フランス風の純洋館を期待していた父も初めは案外だったらしいのですが、茶道をやっていましたので、だんだんとそのよさがわかってきたようです。」(芝川又四郎回顧録「小さな歩み」より)

しかしながら、「芝川又右衛門邸」は、1995年の阪神淡路大震災で煙突部分など一部が倒壊。その後、ボランティアによる実測を経て解体され、博物館 明治村に寄贈・保管されていました。


今回の復原・公開に合わせ、博物館明治村ではシンポジウム、特別展示が開催されます。

■記念シンポジウム「芝川又右衛門邸をめぐって」
 日時:2007年9月22日(土)
 場所:聖ザビエル天主堂(明治村5丁目51番地)
 内容:芝川又右衛門邸研究者による発表と質疑応答
     坂本 勝比古(神戸芸術工科大学名誉教授)
     足立 裕司 (神戸大学教授)
     西澤 泰彦 (名古屋大学准教授)

■特別企画展「あこがれの郊外住宅~芝川又右衛門邸と武田五一~」
 日時:2007年9月22日(土)~11月4日(日)
 場所:三重県庁舎1階特別展示室(明治村1丁目13番地)


博物館 明治村は、建物内に家具・調度品をはじめ、歴史資料なども展示されており、当時の生活空間をまるごと体験することのできる、とても楽しい博物館です。シンポジウムも開催される22日(土)は三連休の初日にあたります。遠方にお住まいの方も、この機会に是非、明治村へお出かけ下さい。


※明治村へのアクセス、開村時間など、詳しくは、博物館 明治村 ホームページをご覧ください。


このページの先頭へ